のどが異常に渇くことから多量の水分を欲しがるようになり、上昇した血糖値によって尿量が増え、 |
体重が急激に減少する。週単位から1、2ヶ月の経過で発症し、意識の混濁や昏睡に陥るケースもある。 |
40代までの人に多いが、高齢者にも起こりうる。発症する人には血縁者に糖尿病のある場合が多く、 |
本人も糖尿病の遺伝素因を持っていると考えられるという。 |
野田部長の患者で40代の男性は糖尿病と知らず、大量の清涼飲料水を飲み、 |
危険な状態に陥った。尿の回数が増え、非常にのどが渇くようになり、その渇きを癒そうと、 |
また清涼飲料水を飲み干していた。 |
身体がだるくなり、何かにつかまっていないと立っていられなくなった。 |
意識もうろうとなり、即入院。その時の血糖値は363で、健康な人の4倍近い値だった。 |
患者はその直前、1日に3リットルもの清涼飲料水を飲んでいた。 |
主にスポーツドリンクや二アウォーター飲料(ほのかな甘みやフレーバーを加えた水に近い感覚の飲料)で、 |
それほど多くの糖分が含まれているとは思っていなかったという。 |
野田部長は「水に近い飲み物のような印象を与える清涼飲料水でも、 |
量を飲めばそれだけ多くの糖分を摂取したことになります。」と話す。 |